『ONE PIECE』の電子書籍版を読んでいる。正確に言うとAmazonで購入してiPadで読んでいる。『ONE PIECE』は社会人になったころから読まなくなってしまったのだけど、「ジャンプ+」の無料配信で61巻まで読み、「Prime Video」で『ONE PIECE STAMPEDE』を観て、『ONE PIECE』への熱が完全に復活してしまった。やっぱ面白いわ、この漫画。
読み始め当初は週末に1冊ずつ購入してコツコツ楽しんでいこうと思っていた。最新巻まで30冊以上あるから半年以上は楽しめる計算だ。しかしAmazonの「次の巻はこちら」の魔力に勝てず、1週間ほどでドレスローザ編終了まで読んでしまった。レコメンド機能、おそるべし。
さて、『ONE PIECE』のKindle版には「モノクロ版」以外に「カラー版」が配信されている。「カラー版といっても、どうせ巻頭の数ページや、中間の数ページがカラーなだけでしょ」と思っていたら全ページがカラーだった。そして「全ページカラーといっても、尾田先生が彩色してるわけじゃないだろうし、どうせ素人の塗り絵レベルでしょ」と思っていたら非常にクオリティが高かった。
「カラー版なんて邪道」と考える人もいるかも知れないが、僕はカラー版がとても気に入った(ちなみに尾田先生が彩色しているわけじゃないが集英社が彩色を行っているため公式の彩色と捉えて差し支えないと思う)特に『ONE PIECE』はアニメも劇場版もゲームも制作されている作品だからカラーリングが明確でイメージと違わないし、書き込みが多いのでとても鮮やかだ。
特に僕がいま読んでいるドレスローザ編は登場キャラが多く、ドンキホーテファミリーとの決戦時は書き込みも多いので色彩豊かでとても良かった。少し前に遡ると、魚人島の美しさも際立っていたように記憶している(人魚の入り江の見開きページは何度も見返してしまった笑)
キャラクターや背景が彩色されているのは当然だけども、吹き出しの文字や吹き出し自体に彩色されていることもあって驚いた。ドレスローザのコロシアムにおける「拡声器を使ったセリフ」の吹き出しには水色の枠が付けられていたり、サンジが人魚を見て鼻血を吹き出すシーンでは文字が赤くなっていたり。モノクロよりも一層『ONE PIECE』の世界に浸かれる。カラー版、すっごくおすすめ。
そんなこんなで、これからずっとカラー版にお世話になります、もうモノクロには戻れないな、と思っていたらカラー版の致命的なデメリットに気づいてしまった。それは「配信時期が未定」であること。
彩色の手間がある分、モノクロ版より配信が遅れてしまうのは仕方ないのだが、どうやらカラー版は配信時期そのものが未定のようだ。現在『ONE PIECE』は96巻まで刊行されているがカラー版は86巻までしかない。モノクロ版の97巻が出たらカラー版の87巻が出るというわけでもなく、カラー版の配信日は完全に未定なのだ。
このままカラー版を読み続けたら86巻で詰まってしまう。そのとき、モノクロ版を買うか、カラー版を待つか・・・。ちょっと値上げしてもいいから配信早めてくれないかな。まあいずれにせよ、漫画のカラー版はいいぞ。